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バベルタワーのてっぺんで

メリル(Eno.52)が冒険している様を観客席から眺めているるクマヘッドとゼウ子があーだこーだ文句言ったり記録したり落書きしたりおっぱいおっぱい騒ぐ場所。

2024/12/04 (Wed)

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2007/03/09 (Fri)

17日目日記退避

(そのままコピペしただけザマス)
(後日過去ログと共に整形したのアップする予定だけど何時になるやら)

【メリル】
「…………」

【瑞奈】
「私なら、負けない?」

【メリル】
「……」

【瑞奈】
「神を穿つ刃だって、ぷぷー!」

【メリル】
「うっ……」

【瑞奈】
「ハハハ、バーカ」

【メリル】
「うるさいっ! うるさいうるさいっ、うるさいーっ!!」

 


第十四話
与えられし者、与えし者-そして、全てを奪われた少女-

 


【メリル】
「うう、まさか負けるなんて……」

【アリシア】
「まあ……その、かける言葉が見つからないとはこのことです、なんと言えばいいのやら……」

【瑞奈】
「何言ってんのよアリシアー、あんな調子乗って油断しきってたら負けて当然、ハッハー負け犬だわー」

【メリル】
「ぐっ……」

【瑞奈】
「大体負けたら変わるとか言ってたけど、元の身体同じなら劇的に強くなるわけでも無いでしょうに、甘く見すぎだわー」

【メリル】
「えぅ……」

【瑞奈】
「そういえば見たアリシア? クリスクリス、いやー思い切った脱ぎっぷりだったわー」

【アリシア】
「……あれは脱ぎっぷりというか、脱がされたというのが正しいと思われますが」

【瑞奈】
「そうともいう、ねー……もうちょっと気合い入れて挑めば勝てた試合なのに、性根曲がってるからそんなんなるのよー?」

【メリル】
「うっ……うわーんっ!?」

 

 

【メリル】
「…………」

【アリシア】
「……瑞奈、からかい過ぎだと思いますが」

【瑞奈】
「私は事実しか指摘してないわよー、それで凹むってコトは多少思い当たる節があるってコト、油断を正すのはオトナの仕事よ」

【アリシア】
「大人?」

【瑞奈】
「……あによ、その目は」

【メリル】
「ぐ……い、いつまでも負けたことには拘らないっ!」

【瑞奈】
「ほう」

【メリル】
「大体っ、私が出てきたから惜しい所まで行けたのよ! もうちょっとで勝ててたじゃない!」

【アリシア】
「……元々、メリルもあそこまで追い詰めておりましたが」

【瑞奈】
「てかサバスってアノ後復活するのよ、惜しくも何ともないわー」

【メリル】
「ウルサイーっ! ……もう負けないわよっ、サバスだって、何だって倒せるくらい……」

【メリル】
「……――そうよ、強くならないと……私が私で、在るために」


メリルは歯を食いしばりながら天井を見上げ、吐き捨てるように呟いた。
その様を複雑な眼差しで眺めながら、瑞奈はすっと目を細める。


【瑞奈】
「…………」

【アリシア】
「……まあ、向上心を持つのは良い事です……」

【瑞奈】
「そうねえ、否定はしないけどー……アンタよりメリルの方が良いんじゃない、やっぱり」

【メリル】
「……私がメリルだって、昨日言ったと思うけど」


不機嫌そうに見返すメリルを睨むような目線で見据える。
瑞奈は表情で否定の意思を返しながら、微笑を纏って言葉を放つ。


【瑞奈】
「言ってたわねえ、でも私からすればアンタじゃないの、あの子のほうがメリルだわ」

【アリシア】
「瑞奈」

【メリル】
「……瑞奈がどう思っても、あの子はもう出てこないんだから――私が強くなるしか、無いんだよ」

【瑞奈】
「っ……そんなの認めないっ、信じないわ」


あくまで不満そうな瑞奈を、一瞬……寂しそうに見返しながら。
すぐに口の端だけを笑みに変え、メリルは淡々と瑞奈へ返す。


【メリル】
「分かってないな、瑞奈は……あの子は出来損ないだよ、私の方がメリルなんだって」

【瑞奈】
「私から見ればアンタのがよっぽどよ、感情むき出しでガキみたい」


その言葉に、一瞬むっとした表情を向け……それさえも、笑みで誤魔化しながら。


【メリル】
「……そうかもね、私は……まだ子供かもしれない、そう言われても仕方ない年頃だって、自覚してるもん」

【メリル】
「じゃあ、あの子は?」

【瑞奈】
「ん?」

【メリル】
「感情むき出し、か……そりゃそうよ、感情を押し殺す事に意味があるなんて思えない、私には、あの子みたいな事できないもん」

【メリル】
「ねえ瑞奈、あの子が泣いてるのを見たことある? 怒ってるのを見たことある? ……無いよね」

【瑞奈】
「……そりゃあその、無い……けど」

【メリル】
「でしょう……でも、確かにあの子は……色んな事、思ってたよ」

【メリル】
「泣きたいくらい悲しいことも、どうしようもない苛立ちも、人に言えない寂しさも、いっぱい……持ってたよ」

【メリル】
「けど、嫌なことがあっても、悲しいって思っても、ずっと……ずっと笑ってた」

【メリル】
「中に居て不愉快だったもの、あの子はすぐに誤魔化すから……文句なんて、絶対言わないから」

【メリル】
「笑顔しか見せない人間なんて、子供……ううん、人間らしいと言えるのかな?」


勝ち誇ったような笑みに問い掛けを乗せ、呟いた。


【瑞奈】
「メリルが、そんな……いや、確かにずっと笑って、え……」

【メリル】
「……あ、そうそうー……瑞奈、教えて欲しい事があるんだよ」

【瑞奈】
「……何よ」

【メリル】
「人狩り、だっけ……アレって、どうやるのかな?」

【アリシア】
「……――っ」

【瑞奈】
「なっ!?」


アリシア、そして瑞奈の目線を浴びながら、メリルは笑みを崩さない。


【メリル】
「ほら、私さ……あんまり実戦の経験少ないし、お金も物も足りないしー……考えてみたんだけどさ」

【メリル】
「誰かから奪っちゃえば、全部が一変に片付くなって」


瑞奈は、その笑みに、苦虫を噛み殺したような表情を浮かべ……怒気を含めた言葉を返す。


【瑞奈】
「……アンタ一人がそんな事言っても無理よ、クリスとかもう一人も居るでしょう」

【メリル】
「クリスには指一本触れさせないよ、クレナは……どうだろうね、頼んだら乗ってくれるかも?」

【瑞奈】
「そういう問題じゃないっ……あの子は無理よ、他人に危害を加えるタイプじゃないもの」

【メリル】
「じゃあ後ろで見てればそれでいいし、無理強いはしないもん」

【瑞奈】
「二人で三人を相手にすると、バカじゃない?」

【メリル】
「でも、勝てないとは限らない」

【瑞奈】
「分かるわよ、数の差ってのは大きいの……身に染みて知ってるわ」

【メリル】
「強くなりたい……その為になら、誰とだって戦うよ」

【瑞奈】
「……この島には練習試合って丁度いい物があるじゃない、今更そんな事しなくたって……」

【メリル】
「随分否定的だね、瑞奈……この方法を教えてくれたのは貴女なのに」

【瑞奈】
「っ……」


目を逸らす。

確かに、人狩りと言う術を身を以て教えたのは自分だった。
だが……それを生業としていたからこそ、知っている事が幾つもある。

その全て、メリルに教えていない事柄を反芻しながら小さく溜息。

数の差は何よりも大きいこと。
褒められる行為では決してないこと。

何より……罪という烙印は、決して消えないこと。

過去を振り返り、思案するように押し黙る瑞奈を眺めながら……メリルは、見せつけるように溜息を吐き出した。


【メリル】
「いいよもう、柏木ちゃんに聞いてくるー、瑞奈よりも詳しそうだし」

【瑞奈】
「……アンタ、本気で言ってるの?」

【メリル】
「本気だよ、私はあの子と違って誰かと争う事に抵抗とか、無いし?」

【瑞奈】
「…………」

【瑞奈】
「……――確かに、認めるわよ、アンタはメリルとは違う……違いすぎる」

【瑞奈】
「様子見しようって、アリシアと話してたけど……そんな事言う奴なら見過ごせない」


深く、一息。
最初は……メリルを其方の道へ誘う事も考えた。
この力があれば、自分より上手く立ち回るかもしれないと、そう思ったことは否定しない。

そんな自分がこんな事を思うのは奇妙かもしれない、けど……今は違う。
その結果生み出す物が、メリルを危うくする事を危惧している。

今のメリルが、彼女とは別の存在だから?
いや、違う……。

純粋に、彼女が危うくなる事を、良くないと思っている自分が居る。


【瑞奈】
「アンタの存在はメリルの立場を危うくする――少し、痛めつける必要がありそうね」

【メリル】
「……本気? 瑞奈がそう来るのは予想外だな……立場も何も、まだ私がメリルだって認めないんだ」

【瑞奈】
「冗談じゃないっ! メリルはアンタとは違うの、私の知ってるメリルを還してもらうわっ」

【メリル】
「残念だな……瑞奈とは、仲良くなれると思ったのに」

【アリシア】
「待ちなさい、瑞奈!」

【瑞奈】
「五月蠅いっ! ……どのみち、アンタに人狩りなんて無理よ、できっこ無いわ」

【メリル】
「あはは、やってみないと分からないよ、別に抵抗は無いし」

【メリル】
「身体を奪ったのと同じように、皆から力を奪うの……私になら、できそうじゃない?」


その言葉を聞くと同時……思わず、笑みを浮かべる瑞奈が居た。
抑えきれぬ笑いをそのままに、顔一杯の微笑みをメリルへ向ける。


【瑞奈】
「……はは、あはははっ、面白い冗談だわ」

【メリル】
「んぇ?」

【瑞奈】
「奪う? アンタが? ……出来るわけが無いでしょう、貰い物の身体で喚いてるんじゃないわ」

【瑞奈】
「奪うってのはね、最後の手段……最低の覚悟よ、アンタみたいに世間知らずの甘ちゃんじゃ無理、断言するわ」

【瑞奈】
「私はね、全部奪われて空っぽにされたわ……その時初めて気づいたの、私も奪って生きようって」

【メリル】
「なっ……何よ、私だって今までの人生皆あの子に奪われてたんだもん、ちょっとくらい……」

【瑞奈】
「繰り返そうか、貰い物の身体で喚くな」

【瑞奈】
「ねえ、根本的に違うのよアンタとは……恵まれた環境で泣き喚くガキとは違うの、おわかり?」

【メリル】
「ぐっ……そ、そこまで言うなら仕方ないわっ、奪う権利とやらも瑞奈から奪う、それでいいよね!」

【瑞奈】
「アンタにそんな台詞吐く権利はない、奪うってのはそんな生温い覚悟じゃないって教えてあげる――獄炎よ此処に集いて型を成せ!」


大気が震える。
沸き上がる炎が瑞奈を包み、その腕に、一本の矢を紡ぎ出す。


【メリル】
「本当に、やる気なんだ……」


伏し目がちな笑みを返しながら、メリルは溜息と共に背にした剣を抜き放つ。
瑞奈は、剣を構えた姿を確認すると同時に、メリルよりも大きな溜息を返し……。


【瑞奈】
「さっきの……返してもらうってのは間違いね、違った……訂正するわ」

【瑞奈】
「アンタが何を言っても、私はメリルと認めない……その身体、ううん、それだけじゃない」

【瑞奈】
「貴女の全てを奪い去る――覚悟なさいっ!」


静かに炎を振り上げた。


【アリシア】
「瑞奈っ!」

【瑞奈】
「何よ! また様子見とか……わっ!?」


振り向いた顔に投げつけられる紙切れ。
興を削がれたような目をアリシアに向けながら、その目線を紙へと下ろし……。


【瑞奈】
「これは……? 時空座標?」

【アリシア】
「暗記したら燃やしなさい――商業都市『ラ・ヴァローテ』の時空座標です、分かりますね?」

【瑞奈】
「は? わ、分かるも何も……それって、メリルの」

【アリシア】
「ええ、彼女の現住所です、こうなったら仕方がありません……時空跳躍で向かってください」

【瑞奈】
「は……え、な、なんでまたっ」

【アリシア】
「……銀十字ですよ、父親なら貴女より美味く彼女を諭す事でしょう、貴女にしかお願いできません」

【瑞奈】
「それは確かに……で、でも! メリルを放ってはいけないわよ」

【アリシア】
「ご心配無く……――私が居ますよ」

【瑞奈】
「は……アンタが、って」


アリシアは瑞奈の肩を叩くと、その前に立ち、メリルへと目線を投げかけた。


【メリル】
「……何よ、二人でナイショ話?」

【アリシア】
「ナイショ話です……瑞奈、頼みましたよ?」

【瑞奈】
「……分かった、任せたわ」


瑞奈はアリシアの後ろ姿と、メリルとを見比べると……振り切るように走り出す。
数歩、駆け抜けた後に大地を蹴り、そのまま、時空の狭間へ姿を消した。


【メリル】
「あれ……えっと、どういう事かな?」

【アリシア】
「選手交代です……私では役不足でしょうか?」

【メリル】
「あはは……先生かぁ、確かに強そうだけど……大丈夫かな?」

【アリシア】
「ん……そうですね」

【メリル】
「……っ!?」


一瞬――メリルは首を横へ逸らし、掠めて行った何かを凝視する。
背後に生い茂る木の幹に……根本まで突き刺さったメスを確認し、慌ててアリシアへ振り返る。


【アリシア】
「先ほどの言葉……本心にしろ虚勢にしろ、見過ごすわけにはいきません」

【アリシア】
「私も医者ですので、誰かを傷つけると公言されたら黙ってはいませんよ、メリル」

【メリル】
「……じょ、上等じゃないっ!」

 

 

-現世と幻世の狭間――『夢世』-


色も音も無い不可思議な界。
曖昧な境界が辛うじて天と地を分ける、そんな白。

何処までも広がる純白に、瑞奈という色が混ざり込む……。


【瑞奈】
「っと……ちょっと、居るー?」


沈黙を壊すように、一声。
返す言葉は無く、ただ、眩しすぎる白だけが目に映る。


【瑞奈】
「……って、居ないわけがないか、返事無いのもいつもの事だし……通るわよ、いいわね」


溜息を吐きながら、一声……そこに居るはずの存在に声をかけ、瑞奈は軽く頬を掻いた。

時空転移と言っても行使者によって種類が変わる。

一つ、主に超越存在による芸当で、瞬間的に移動する方法。
一つ、主に時空の揺らぎと呼ばれる代物に取り込まれた、自分意思ではないある種の事故。
そして……時空干渉能力を行使し、己が存在と目的地を宣言し、時の狭間を渡る術。


【瑞奈】
「えーと、片岡瑞奈、時空座標へ時空移動、『孤島』より……問題無いわね」


瑞奈は、いつも自分がそうしているよう、適当に目的地を呟くと、座標に指示された位置へと目を向けた。
あとはその場所に干渉し、穴を開けて通り抜ける……。


【??】
「……待って」

【瑞奈】
「うわっ……珍しいわね、久々に見た気がするわ」


肯定を反芻し、実行に至ろうとした瞬間……空間が揺れ、型を成す。


【??】
「…………」


現れた人影――少女は、無言のままに瑞奈を見上げた。

膝丈まで伸びた紅の髪、前髪は目を隠しそうな程に伸び、表情までは伺えない。
目を凝らして注視すれば辛うじて目元も覗けるが、そこに表情らしき物は無く、ただ、無表情。


【瑞奈】
「まさか何か引っかかったとか言わないよね、ちょっとした緊急事態なんだけどー……わっ」


瑞奈は放り投げられた物を手に取ると、不思議そうに少女へ目をやった。
少女は無表情のまま、最小限の動作で声を放つ。


【??】
「……それを」

【瑞奈】
「え? あ……木の、指輪? ……!?」

【瑞奈】
「これまさか、宿り木の……」

【??】
「…………」

【瑞奈】
「う、嘘でしょ……なんでこんなのっ、いいの!?」

【??】
「……どうせ、一度しか使えない」

【瑞奈】
「へ……ああ、なんだ……いや、それにしたってこんなの……っ」

【??】
「……帰りは、それを使って」

【瑞奈】
「え?」

【??】
「…………」

【??】
「……此処を、通らないで」

【瑞奈】
「え……あ、ええ、分かったわ……確かにコレ位の力があれば時空移動くらいすぐだけど、えー……」

【??】
「…………」

【瑞奈】
「……まあいいわ、ありがたく貰っとく……すぐまた戻るんだけど、その時はコレ使うから記憶は無しよ」

【??】
「…………」

【瑞奈】
「問題無いわね……もう行くわ、急いでんのよ」

【??】
「……まぁ、どうぞ」


瑞奈は少女に手を振ると、曖昧な大地を蹴り上げた。
浮いた身体をくるりと回し、時の裂け目へ身を躍らせる。


【??】
「…………」

【??】
「……まだ、会いたくないから……」


掻き消えた瑞奈に向けて、静かに呟く。
波紋のように広がる声はゆるりと消えて、再び、沈黙へと回帰した。

 

 

+次回予告+


【瑞奈】
「……この広い街から人間一人探せって……住所くらい聞けば良かったかも」

【アリシア】
「魔力、そして属性……共に私は希薄です、しかし」

【メリル】
「間合いがメチャクチャ……こんな戦い方っ、何処まで!?」

【瑞奈】
「はあ!? しばらく帰らないって……何してるのアイツ! もういい、教えなさいっ! 呼んでくるわ!」

【アリシア】
「調律師――万能なる薬師、二つ名は伊達ではありませんよ」

【メリル】
「くっ……いいわっ、そっちがその気なら私だって……っ!!」

【瑞奈】
「は、えっ? ……えっと、誰よアンタ」


第十五話
『調律師-そして、新たなる来訪者-』


【???】
「大丈夫です、メリルの事でしたら……私の方が、力になれますよ?」

 

 

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クマヘッドとゼウ子
HP:
性別:
男性
自己紹介:
・クマヘッド
PLじゃなくてクマヘッドってキャラがブログ書いてると思ってくれよ、なあ諸君。

・ゼウ子
クマヘワールドの切り札幼女。
無口で大人しくて無知でクール、色んな意味でツッコミを入れざるを得ない。

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